できる女のさりげない気遣い

思うこと

私の、職場の先輩の話です。
先輩と言っても、私より年は下。
確か、35歳くらいじゃなかったかな。
その女性、N子さんのことです。

この春、私の職場では2人の同僚が辞めます。
それに伴い、今週末に送別会を執り行うことになりました。
幹事として取り仕切ってくれているのが、そのN子さんなんです。

N子さんは、仕事が良くでき、しかも観察力や指導力があるので、誰からも頼られ慕われています。
人間的にも申し分なく、まぁ時に感情的になるところや、ちょっとキツイ物言いをする場面もありますが、それくらいならどうってことの無い範疇です。

そんなN子さん、普段は声楽の活動をしたり、日本舞踊のお師匠さんをしています。
きっと、育った環境やお仕事柄などで培った人間力が発揮されているのでしょう。
人の上に立つお仕事って、ご苦労も多いと思います。
それに、努力もいっぱいしてきたんじゃないかなぁ~と、私は勝手に想像しています。

で、話を戻します。
送別会の時に、せっかくだから記念品を渡そうということになりました。
二人で相談していた時に、「お花なんてどう?」という話になり、決まりかけていたんです。
ところが、女将さんにお話したら、「お花よりも、もっと記念に残るもののほうがいいんじゃない」と覆されてしまったのです。
でも、仕事中にあれこれ話をする間もなく、結局「N子さんにお任せしてもいいかな?」と別れたのが数日前のことでした。

快く引き受けてくれたけれど、私は困っているんじゃないかなぁ~と心配していました。
そうしたら、先ほど「今、お店にきているんですけど・・・」と相談のメールが入りました。
ちゃんと、女将さんの意向を汲んだ品物で、3つ候補を上げて、「どれがいいと思いますか?」と。
丸投げしては申し訳ないので、「1なら次の職場でも使えそうだよね。2なら・・・」と私なりのコメントを添えて返信すると、次のメールには、お値段とプラスアルファの情報をを添えて返ってきました。
しかも、「栞さんが決めてください」と一言も添えられていました。

ただ決めかねただけなのか?年長者である私を立てたのか?
いろいろ想像ができるけど、私は、N子さんは自分一人で勝手に決めないで最終判断を私に委ねることで、年長者である私の顔を立てたのだろうと推察しています。
それに、他のメンバーにも、一人で全て決めてしまったのと、二人で相談して決めたのでは印象が違いますからね。

私はね、別に立ててほしい訳ではなんですよ。
だって、お任せしたんだから、決めてくれてよかったんです。
それに、予算や好みなど、考えることがあれこれあって、面倒だもの。
そんなことを一任したんだから、私や他のメンバーの顔色をいちいち窺う必要なんてないんです。

でも、N子さんは、角が立たないようちゃんと配慮して、エライなぁ~と思った訳です。
出来る女は、やっぱりそつがない!
そして今回、そういう周りへの気遣いの仕方を学ぶことができて、本当に良かったなぁ~と思っています♪

 

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