負のスパイラル。転落の人生から学んだこと
人生これからという時期に心身のバランスを崩しました。
以来、転げるように下り坂の人生を送っています。
振り返ってみると、私の人生行き当たりばったり。
無計画だったから、こんな有様なのだと今更のように悔いています。
心身のバランスを崩した、ことのはじまり
1999年、27歳のことでした。
仕事は、高卒で8年勤めた会社を、新しいことにチャレンジしたいからと辞め、転職していました。
その仕事は、派遣の添乗員です。
OLからの転身。未経験での転職は、想像以上にキツかった・・・。
事務所の雰囲気に気圧されて、いつもビクビクしていました。
未熟で当たり前なのに、「お客さまにしてみたら、同じお金を払っているのだから新人であろうとプロの意識を持って仕事をしてください」と言われていたから、カチンコチンになって緊張したままぎこちなく仕事をしていたのです。
お客さんが怖くなるし、バスガイドや乗務員とは壁があって接しにくいし、先輩に相談したくても過密スケジュールの為聞くに聞けないしで、仕事に入るたびに恐怖感が募っていきました。
そんなことが積もり積もって、一人で悩んで、抱えて、挙句に具合が悪くなっていきました。
そして、4ヶ月目のある朝、頭痛が酷く熱が上がり、恐怖感もピークになり、仕事に行けなくなってしまったのです。
無断欠勤して、その後事務所に連絡するのが怖くて、そのまま辞めてしまいました。
逃げずに対処すべきだった
何も辞めなくてよかったのに・・・と何年か経ってから、後悔しました。
今は、もう済んでしまったことだから仕方ないと割りきっていますが、あの時、一人で抱え込まずに事務所に事情を打ち明けて相談していれば、休職して仕切り直しができたかもしれません。
また、当時はまだ少なかったけれど、心療内科や精神科に行っていれば、こじらせることなく、長引かせずに普通に暮らせたかもしれません。
何より、精神的ダメージを引きずらなくて済んだことでしょう。
私は、勝手に自滅したのです。
逃げた結果、逃げ癖がつく
その後、派遣でお仕事をしたのですが、短期間で辞めるという辞め癖がついてしまいました。
やたらと風邪を引き、はじめのうちは1日休んで出勤していたのですが、徐々に2~3日寝込むようになりました。
2ヶ月のうちで何回か休むことが重なり、職場の人も冷ややかになってきて、「迷惑ばかりかけている、どうしよう・・・」と思い詰め、体がつらいというのもあったけれど、恐怖感で出勤できなくなり辞めてしまったのでした。
3つくらいの職場を短期間で転々として、ますます自分はダメな人間だと思い詰めました。
仕切りなおそうとして県外で働くものの・・・
貯金を食いつぶして、29歳の時(2001年)、地元愛知を離れて、長野県松本市のとある旅館で寮に入って仲居をすることにしました。
具合はあまりよくなかったけれど、貯金はないし、住む所もないしで、あとがなかったので必死で働きました。
でも、1年半くらいして、どうにも具合が悪くなってつらくなり、せっかく信頼がついてきたのに、また怖くなって辞めてしまいました。
31歳(2003年)の時には、よく通っていたペンションのオーナーが、「気分転換にうちで働かない?」と誘ってくださったので、言葉に甘えて住み込みで働きました。
でも4ヶ月くらいしてから再び寝込むようになり、オーナー夫妻が心配して病院に連れていってくれ(2004年1月)、そこで抑うつ状態と診断されました。
その時、一ヶ月ほど入院をして、地元愛知へ戻ることになりました。(2004年3月)
死にたいとばかり考えていた絶望の日々
実家に戻ってから、「なんで帰ってきたんだろう・・・」「生きていても仕方ないのに、なんで生きているんだろう・・・」、そんなことばかり考えていました。
ぐるぐるぐるぐるネガティブなことばかり考えていて、苦しくて仕方がありませんでした。
1年くらいは実家に居候していたけれど、居づらくなって、なんとか仕事を見つけて一人暮らしを始めました。
でもね、半年くらいしか続きませんでした。
一度ついた逃げ癖は簡単に克服できず、ますます自信喪失に繋がっていきました。
その後は、登録制の派遣のアルバイトをして生活していましたが、どうにも体調が悪くて引きこもるようになり、生活保護の窓口へ相談に行きました。(2007年1月)
生かされた命
生活保護のことは折を見て書くとして、私は生活保護のおかげで療養生活を送ることができました。
2007年9月に受理されて、丸8年、生活保護のお世話になっています。
療養させてもらえたからこそ、今私は生きていられます。
支えてもらったことで「生きなきゃ」という気持ちにもなれました。
生き抜くことが、私に与えられた使命だと感じています。
転落の人生から学んだこと
- 一人で抱え込まないこと
- 勝手に自滅しないこと
- 人に頼るべき時は頼ること
- 人生を諦めないこと
- 生かされていることを感謝すること
数え上げればいろいろあったはずです。
でも、忘れていることが多々あるので、また思い出したら記事にしますね。