自己評価UPは、減点法より加点法で!
職場の同僚で、自分のことを「ダメな女」だと思っている人がいます。
私も自分のことを「ダメな女」だと思っているので、その人の気持ちがよく分かります。
でもね、その人と私が違うのは、自分のことを受け入れて、褒めることを覚え、少しずつ楽天的になっていることです。
お陰で幾分生きやすくなっています。
子供に「ダメだ」「ダメだ」はNG!自己評価が低いまま大人になる
私は、子供の頃に「気が利かない」だのなんだのと、いつも叱られてばかりいました。
お手伝いしているのに、やって当たり前という環境だったので、褒められることがありませんでした。
両親はいつもギスギスしていて、明るい話題など滅多になく、大抵他人を貶したり悪口を言っていました。
そんな家庭環境でしたから、私の心はいつも不安定で他人の顔色ばかり窺っていたのです。
ですから、性格もオドオドして自信がなく、自己評価が低い人間に育ちました。
冒頭で紹介した私の同僚も、「お前はダメな奴だ」と言われて育ったそうです。
ただ私と違うのは、彼女はとても朗らかな雰囲気を醸し出していることです。
楽天家に見えるので、とても自己評価が低い人だとは、傍目には分かりませんでした。
それが、接しているうちに、「あれっ?この人、表情とは裏腹に気が小さいのかな」と感じるようになり、そして話しているうちに、私と同じように「ダメだ」「ダメだ」と言われて育ったことが分かりました。
彼女も、私と同じような存在だったのです。
不安定な精神状態はバランスを崩しやすい
自己評価が低いまま成長した私は、いつも完璧を目指していました。
また、失敗したことをクヨクヨと悩んだり、恐れたり、おきてもいないことを心配して思い煩ったりしていました。
その反面、褒められると異常に嬉しくなり、必要異常に失敗を恐れるようになりました。
私が抑うつ状態になったのは、もしかしたら、そんな精神状態が自分を追い込んでしまい、拒否反応を示したのかもしれません。
抑うつ状態になって大変だったこと
まず、体調が悪くなりました。
頭痛、肩こり、腰痛、頻繁に微熱が出る、頻尿、風邪を引きやすい、体が重くてだるい、寝つきが悪く眠りが浅い、異常に眠い、長時間眠っても疲れがとれない、などです。
精神状態は、最悪の時は「死にたい」とばかり思っていました。
負のループとよく言いますけれど、毎日次から次へと過去のことばかり思い出されて悔やんでばかりでしたし、自分には何の価値もないと思い続けていました。
そして最終的には、「生きていても迷惑をかけるばかりだから、もう死んでしまいたい」と死ぬ方法ばかり考えていたのです。
死ぬことばかり考えていた時期を通りすぎて、ちゃんと治さなきゃと思うようになってからは、思うように快方に向かわないことで焦りを生み、未来を想像できないことに絶望し、自棄になったりしていました。
負のループを抜けられるように改善したこと
私はカウンセリングを受けていなかったので、本を読み漁ったりネットの情報を見たりして、物事の捉え方を変えるようにしてみました。
その一つが、減点法ではなく加点法にしたことです。
自分のダメな点をあげつらうのではなく、自分のよいところを数えていく方法です。
簡単なものでも料理をすれば、料理をしたことを褒め、ちゃんと食事ができたことに喜びました。
通院すればしたで、外出したことを褒め、讃えました。
外出した翌日にぐったりして寝込んでも、「昨日頑張ったんだから仕方ないよね、ぐっすり眠っても大丈夫だよ」と赦し、休んだことを褒め、休めたことに喜びを感じました。
そうやって、小さなことを一つずつ認め、褒め、喜びを繰り返したのです。
この加点法は、自分を取り巻く環境などにも応用しました。
支えてくださる主治医の先生や、親身になってくださる生活保護の担当さんに感謝し、支えてもらえる喜びを感じました。
そして、命があることや、生かしてもらっていることに感謝できるようになったのです。
いつでもこういう思考をしていた訳ではないですよ。
すぐにマイナス思考の波が押し寄せて、悪い方へと思考が巡っていましたから。
でも、マイナスの思考をしてしまった時は、一旦考えることを止めて深呼吸をし、他のことをするようにしていました。
気持ちが晴れた時には、「一歩進んで二歩下がる」でいいじゃない!と自分に言い聞かせて、できることだけやるようにしていました。
ダメな日はダメでいいと割り切るようにしてね。
お陰で、今は少しずつですがプラス思考に切り替わっていますよ。
ダメな自分に、さようなら。
いろいろと偉そうに書いてみましたが、私は未だダメダメちゃんです。
理由は、掃除や片づけが苦手で、お部屋の中が悲惨な状態だからです。
もうね~、からっきしダメなんですよ。
苦手意識を通り越して、怠惰なんです。
だから、私は自己評価が低いままです。
でもね、以前と違うのは、出来ている部分や頑張っていることは正当に評価していることです。
それだけでも、自己評価がUPしていますよ。
こんな私だから言えること
ダメならダメでよいと、まずは自分を認めて受け入れることが必要だと思います。
その上で、少しずつ改善すればよいのです。
また、他人と比べるのではなく、比べるのなら、過去の自分と比べて少しでも改善されていたり、成長していたらそれでよいと割り切ることが大切だと思います。
たとえ、一歩進んで二歩下がったとしても!
諦めないことが肝心ですよね、きっと・・・。
関連記事