快挙!私の接客でミシンが売れた
私は、手芸店に勤務しています。
苦手なのは、ミシンの接客です。
高い買い物になってしまうからこそ、慎重におすすめしたいと思っています。
でも、商品知識が乏しい私が接客したら、お客様のニーズに応えられないのではないかという自信のなさがあります。
なので、普段ミシンの売り場でお客様が商品をご覧になっていると、積極的に声をかけられません。
ところが、先日、新人さんと二人だけの時に、ミシン購入を検討されているお客様のご要望を伺うことになりました。
ご要望は、厚物縫いと薄物縫いの両方をやっても大丈夫なミシンでした。
- 帆布などのしっかりとした生地を、ポケットなどの重ね縫いをしても耐えられること
- 厚物ばかり縫ったあとで薄物を縫っても、ちゃんと生地を送っていけること
あれこれ縫われる方で、それまでご使用になられていたミシンが動かなくなってしまい、新たなミシンをお探しでした。
そこで、「それでしたら、お値段がしますが、私のおすすめは○○メーカーさんのミシンですよ」と、ちょっとだけ厚物を縫ったことのある機種をおすすめしてみました。
ただ、予算が5万円くらいとのことでしたから、その機種だと予算オーバー。
「普段私が見本作品の制作で使っているミシンがこちらの機種(別のメーカーさん)なんですけど、重ね縫いをした時にイヤな音がしましてね~。でも、こちらの機種で縫ったら縫えたんですよ~」と実体験を踏まえたお話をしていったんですよ。
そして、お客様も経験談をお話くださり、話が弾んでいきました。
いつもはミシンの接客で緊張してしまうのに、その時はいつの間にか落ち着いてお話をしていました。
それぞれの機種の細かい違いなどを聞かれると答えられないので、体験して頂くのが一番良いと思い、「試し縫いもできるので、お時間があればいかがですか?」と尋ねてみました。
すると「ぜひ!」というお返事でしたので、すぐに準備をして試し縫いをして頂きましたよ。
試し縫いをするにあたって、「他に気になる機種があれば比べてみますか?」と伺って、お客様が気になった機種と、私がおすすめした機種の2台を順番に試し縫いをして頂きました。
どちらの機種も厚物が縫えたので、まずは一安心。
でも、そうなると決めてがつかなくて、少し考えてみたいと仰ったのです。
「高い買い物ですから、考えてしまいますよね~。お家でご相談されてきますか?」とお声がけをして、カタログをお渡し、そしてセールのチラシも添えて、「またお越しください」とお客様を送り出しました。
そして翌日出勤すると、「昨日来たお客様が、ミシンを買われていったよ~」と朝晩の方が教えてくれました。
しかも、私が最初におすすめした予算オーバーの機種でした。
朝晩の人たちは、「今日は、朝からいきなりミシンを買いたいと言って来たので、びっくりしたよ~」と顛末を話してくれましたよ。
今は、じわじわとミシンが売れた喜びを噛み締めています。
そして、まだミシンの知識は乏しいから、もっと見本作品をつくる時にいろんな機種を試してみようと思いを新たにしました。
自信って、ひとつずつ実績を作って積み上げていくものなんですね。よっしゃー!
では、また~♪