愚かな恋の物語

主治医の先生に恋をする

今日は、私の恋のお話です。

実は、私、掛かりつけの心療内科の先生に恋をしています。
もちろん、片思い。

しかも私は、先生のプライベートなことは何も知りません。
勝手に恋心を抱いています。

いい年をして、何を愚かなことを言っているんだか・・・と、もう一人の私は言っています。
でもね、ふとした時に涙がこぼれてくるほど、私は先生のことが大好きです。

 

これって、恋?それとも・・・

こういう、患者が医者に好意を寄せる状態を「陽性転移」と言うそうです。

でも私は、恋だと思っています。

というのは、初めてお目に掛かったその時に、ひと目で「好きになってしまいそう・・・」と感じたのですから。

 

緊張の初診

普段の診察は3~5分程度なのですが、初診は30分取ってくださいました。

待っている間に書いた問診票を元に、経歴や家族歴、病歴、そして抱えている不調がどんなものか、いつ頃からあるのかなど、順に尋ねられるままに答えていきました。

 

不安いっぱいで、その上緊張までしていたから、自分のことなのにお話をするのがやっとでした。

しかも、「好きになってしまいそう・・・」と感じていたのだから大変。

どんな先生なんだろう?と様子を伺う始末でしたし・・・。

でも、理性は「好きになってはいけないよ。今は診察の時間なんだから、ちゃんと自分の症状を伝えなきゃ」と指令を出していましたので、しどろもどろになりながらもお話していました。

 

そして、先生のことを必死になって観察していました。

だってね、先生の表情がなんだか冷たげに感じたのです。

「私、問診票に何か変なことを書いたかな?」

「言っていることが分かりにくいのかな?」

などと、あれこれ思い巡らせていました。

 

患者としての努力

先生はいつも難しいお顔をされていたので、私の恋心は一旦退きました。

診てもらうだけで、いっぱいいっぱいになったのです。

 

初診のあと、しばらくの間、お話していてもしっくりこなくて、「私、ちゃんと先生に伝えるべきことを伝えられていないんじゃないかな?」と悩んでいました。

ですから、日々の体調や気分などを、簡単ですがノートに記録するようになったのです。

診察の際には、そのノートを見ながらお話するようにしていました。

 

いろいろ工夫したんですよ。

尋ねられたことが先生が知りたい情報なんだと思ったから、そういうことも記録して、ただの愚痴にならないようにしていましたし・・・。

 

伝わっている感覚

回数を重ねて診察を受けるうちに、「先生と会話が噛み合ってる」と感じた瞬間がありました。

努力の甲斐あって、そんな感覚を得たのですから、喜びはひとしおでした。

 

そんな頃から、診察中先生の笑顔を見られるようになってきましたし、何かしら言葉をかけてもらえるようにもなりました。

そういった、ちょっとしたことが私には嬉しくて、いつしか先生にお目にかかるのが楽しみになっていました。

正直、生きる支えにしてきましたし・・・。

 

先生に出会って11年

初診が2004年4月のことだから(最初の病院は、2004年1月が初診で3月までお世話になりました)、先生と出会ってから、もうじき丸11年です。

ホントに長い道のりでした。

 

私ね、先生がいなかったら乗り越えられなかったと思っています。

それくらい、先生の存在は大きいです。

 

もちろん、先生だけじゃないですよ。

他にも支えてくださった方はいますから。

 

でも、一番大きな存在は、先生。

 

恋心がピークを迎えた時

いつ頃だったかな?途中であまりにも切なくて、先生にお目にかかるのがつらくなったことがありました。

一旦退いていた恋心が再びよみがえり、もう先生のことばかり考えていて・・・。

まだまだ具合が悪く、心のバランスも悪かった時期に、恋心をコントロールできなくなり始めていたのです。

ちっとも良くならないし、気分も投げ遣りになって、その上、切ない思いまでして、やってられないって感じでした。

そして、3ヶ月くらい通院しなかったんですよ。

 

ところがね、薬を飲んでいないせいか益々具合が悪くなり、精神状態も悪化していきました。

もう四の五の言っている場合じゃないと思い、慌ててクリニックに電話して再予約を取りました。

あの時、勇気を出して電話して良かったわ~。

お陰で先生との関係を断ち切ることなく、現在に至るのですから。

 

揺れ動く心から、開き直りの境地へ

先生と私の関係は、初診の時と変わらず、医者と患者の関係です。

私は、「先生のことを好き」って言っていないで、他の人に目を向けようと思ったことが何度もあります。

ちょっとだけお付き合いした人もいます。

 

でも、私は先生のことが大好きです。

もうね~、人生何が起こるかわからないのだから、私にだってチャンスがあるかもしれないじゃないと思っています。

だから、気が済むまで、先生のことを好きでいようと開き直っていますよ。

 

ただ、大変なのは自己コントロール。

思い詰めないよう、切なくなり過ぎないよう、適度に理性を働かせていますよ。

 

今は、いつか医者と患者の関係を忘れて、普通にお話できるようになったらいいなぁ~と心の中で願っています。

だって、お話してみたら、なんてことはなくなるかもしれないし、恋心も冷めてしまうかもしれないもの。

だから、普通にお話くらいがちょうど良いです。

 

あ~、いつかそんな日が来るといいなぁ~♪

ということで、今日はこの辺りまで・・・。

 

では、また。

 

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